ドイツの実情 2015 | Page 73

尊厳ある労働:グローバルな取引において公正な労働基準を重視するドイツ企業がますます増えている 社会的な責任とエコロジー的な責任の一 体性は、 「持続可能な繊維製品のための 同盟」においても明らかである。この同盟 は、繊維・服飾産業の就 業者のために双 方の観点で改善を達成しようとするもの である。このイニシアチブは、2014 年に 連邦経済協力・開発省(BMZ)が立ち上 げたもので、大手企業を含む100を超え るドイツの繊維メーカーが参加している。 この同盟により、ドイツは、グローバルな 供給網における公正な基準の確立への道 を切り開くため、国際的な努力を先導す る役割を果たそうとしている。 C S R 戦 略 の 実 施にあたって、連 邦 政 府 は、2009年には国民的なC SRフォーラ ムを招集し、2010年には「企業の責任の ための国民的戦 略」を決 定している。重 点を置いているのは、中小企 業における CSRの実りある導入である。