ドイツの実情 2015 | Page 51

2015年G7サミット:ドイツが議長国を務めたG7では、欧州と世界のさまざまなテーマについて討議が行われた 2015年4月と6月、包括的な対策案を可決 した。そこでは、地中海の海難救助の強化 や、人身売買撲滅措置のほか、アフリカや 近東の出身国や中継国における難民や不 法移民の根本原因を取り除くことも、重要 な役割を負っている。亡命希望者をEU内 で均等に受け入れる問題については、未 だになお、一致団結して持続可能な解決 策をさぐることが必要である。2014年に 2002 ヨーロッパにひとつの通貨。 当初 はEUの12カ国で、 ユーロが現金 として導入される。 決済用の通貨 としてはすでに1999年から使用 されていた。 新たに設立された 欧州中央銀行 (ECB) の本店はフ ランクフルトに置かれた。 2004 は、難民全体の3分の2をEUの5つの国で 受け入れた。ドイツもそのひとつである。 シリアからの人々をドイツほど受け入れて いる国は、ヨーロッパにはほかにない。そ の数は125,000人を超えている。保護を 必要とする難民が自由意志に基づいてEU 内に定住できるようにする欧州理事会の 2015年6月の決定は、この方向に向けた ひとつのステップである。 5月1日、 エストニア、 ラトヴィア、 リトアニア、 ポーランド、 チェコ、 スロバキア、 スロベニア、ハンガ リー、 それにマルタとキプロス がEUに加盟。3年後にはブルガ リアとルーマニア、2013年には クロアチアが続いた。 2009 EU代表が世界に登場。 リスボン 条約により、EUに外務・安全保 障政策上級代表職が創設され る。欧州対外行動局(EAS) も設 立された。