ドイツの実情 2015 | Page 87
北海の洋上風力発電所は、
エネルギーシフトを担う柱である
はこれを、持続可能性の思考と被 造物の
保 全に 義 務 を負う工業化 社 会を目指す
ためには不 可欠なステップであると考え
ている。
しかし、エネルギーシフトの恩 恵を受け
るのは 、環 境や 気候 だけではなく、ドイ
ツの国民 経済もそうである。特に石油と
天 然 ガスの 外 国からの 輸 入に 対する依
存 度は低下することになる。ドイツはこ
れまで、石炭、石油、天然ガスの輸入に、
年 間 およそ8 0 0 億 ユーロを 費 やしてき
た 。この金 額は 、将 来、段 階 的に再生可
能 エネル ギー 分 野における国 内の 価 値
創造によって置きかえられる。そしてこの
措 置によって輸出のチャンスが生まれ 、
さらに多くの雇用が生み出されるのであ
る。もうひとつの重 要な課 題は 、エネル
ギーシフトの「第2の柱 」、すなわちエネ
ルギーの節 約と効 果 的な 利 用を促 進す