ドイツの実情 2015 | Page 42

40 | 41 外交 た問題のほか、持続可能な経済的・生態 学的・社会的側面も包括する。これには、 すべての者にチャンスがあるグローバル 化 、国 境 を越 えた環 境 保 護と温 暖 化 防 止、文化間の対話、それに訪問者や移民 に対して開かれた姿勢などが含まれる。 東西紛争の終結以来、ドイツ外交には新 しいチャンスと課 題が訪れた。世界の国 々の中にあって、ドイツは、1990年の再 統 一により、ますます大きな責任を引き 受けることとなった。ドイツは今日、さま ざまな努力を払って、紛争の政治的解決、 平和を保証する構造の維持、さらには国 連の委 託による平和ミッションに貢献し ている。欧州の安全保障秩序が現在危機 にある中で、ドイツは2016年にOSCE議 長国となり、ヘルシンキ原則の確認と、欧 州の最も重要な地域安全保障機構として のOSCEの強化に尽力することになる。 「レビュー2014 ― ― 外交をさらに考え る」 というプロジェクトの一環で行われ た公開の議論では、ドイツ外交の基 本 軸 が 十 分な評 価 を得てい ることが 示され た。しかしまた、急速に変化しつつある世 界の中で、ドイツ外交には3つの大きな課 題があることも明らかになった。これをキ ーワードで表せば、 「危機 – 秩序 – 欧州」 である。こうした問題によりよく対処する ため、外務省は、レビュープロセスの成果 として、構造再編に取り組んでいる。 ネ ット 外務省 日程、人員、 テーマ、連絡先 → diplo.de 欧州連合 24の言語で情報を提供する欧州連合 のポータルサイト → europa.eu OSZE OSCEのドイツ連邦共和国常設代表部 → osze.diplo.de シュタインマイアー連邦外務大臣(左) はイランとのE3+3協議の成功に向けて尽力した