ドイツの実情 2015 | Page 145
マクシム・ゴーリキー劇場でヤエル・ロネンが演出した「コモン・グラウンド」は大きな成功を収めた
受けているわけではない。彼らを特 徴づ
けているのは文化的混成の経験である。
さまざまな文化的関連の中にあるこうし
た人生は、社会との芸術的取り組みに新
しい 形 態 をもたらし、アクチュアルな対
立、すなわち右翼や帰属問題や社会参加
をめぐる議論を反映している。社会の新
しい自己イメージを促し、外国におけるド
イツの文化的認知を特徴づける新しい語
り口が生まれている。
トランスカルチュラリティをもたらすこう
した芸 術 制作の旗手と目されるのが、ベ
ルリン・マクシム・ゴーリキー劇場における
シェルミン・ラングホフの「ポスト移民演
劇」である。彼女の演出は、従来の演劇観
客の枠を超えて、新しい、たいていは若い
人々に届いており、常に展開し分離してゆ
く見通しのきかないプロセスを反映して
いる。イスラエルの演出家ヤエル・ロネン
の演出した「コモン・グラウンド」は、バル