ドイツの実情 2015 | Page 127
%が女 性、2014/15 年 の大 学入学 者の
48.7%が女性)。しかしそれにもかかわ
らず、職 業 機会や昇進の点では男女に依
然として差がある。フルタイムの仕事につ
く女性は、平均すると男性の78%の給与
しか得ていない。指導的地位につく女性
も、男性より少ない。ドイツ経 済 研究 所
(DIW)の調 査によれば、トップ 200 企
業の877人の取締役のうち、女性はわず
か47人であった。
2015年、私的経済と公的サービスにおい
て、指導的地位への男女平等参加のため
の法律が発効した。この法律では特に、
上場 企 業の監 査役 会のポストの30%を
女性が占めなければならないと定めてい
る。そのほか3,500の企 業は、幹部の女
性割合を高めるために、将来的に拘束力
ある目標を設 定しなければならない。こ
れに対して、注目すべきは連 邦議 会にお
ける女 性 の 割 合 で あ る 。現 在 、こ れ は
36.5%である。
た 。その実 現をめざすのが 、
「国 民 的 行
動計画」である。これは特に重 度障害の
ある若 者の職 業 生 活 への 備えを強 力に
推進するものである。行動計画以外にも
さらに、連邦障害者参加法の成立が見込
まれている。障害のある人々への支援は、
これによりいっそう個々人の生活状況に
合わせて行われることになる。
要求と潜在力に連邦政府がとりわけ注目
しているもうひとつのグループは、高齢者
である。ドイツでは、65歳 以 上の人々が
1,700万人暮らしており、彼らの経験は社
会にとって利益である。高齢 者の生活形
態 も多様 化し、変化している。全 体とし
て、高齢 者は今日、以前よりも活 動 的に
なった。高齢者が今も労働市場に統合さ
れていることも多い。高齢 者と若 者の真
剣な対話を促 進するのが、450ある「多
世代の家」である。これはさまざまな年
齢の人々の出会いの場となっている。
多様性の受け入れ――重要な社会的課題
機会均等を、連邦政府は障害のある人々
のためにも作り出そうとしている。目指し
ているのは、多様性を受け入れる社会、す
なわち誰もが 学校でも、職場でも、余暇
で も 、どこに で も 参 加 で きる 社 会であ
る。そのためには幅 広いバリアフリーが
必要である。建造物や道路や道の障害物
は取り除かなければならず、労働市場へ
のアクセスする場 合など、社会 的な垣根
についても同様である。
2007年、ドイツは諸外国の先陣を切って
障害者の権利に関する国連条約に署名し
イン フォ
シェル若者調査
ドイツの若者はどんな考え方をしてい
るのか? 彼らにとって何が重要で、
自由時間をどんな風に過ごし、
両親や
友人とはどんな関係にあるのか?
1953年から、
石油会社シェルは、
若者
の心情を把握する調査を独立した調
査機関に定期的に依頼している。
第17
回シェル若者調査は2015年10月に
発表される。
→ shell.de/aboutshell/our-commitment/
shell-youth-study.html