ドイツの実情 2015 | Page 125
家族には大きな価値が認められている――最近では父親の中にも「両親時間」を申請する人が多くなった
とり暮らしの高齢 者が増 加している。他
方また、ひとりで暮らす若 者も数も増え
ている。
狙いをもった家族支援――「両親時間」
と「両親手当」
家庭内の構造においては、価値基準も変
化している。両親と子供の世代間関係は良
好なことが多く、たいていは伝統的または
権威主義的な教育の型によらず、対話、献
身、はげまし、そして自立に向けた教育が
特徴である。職業に就く母親の割合も増
えて、66%を超えた(2006年には61%で
あった)。その場合、子供があって職業につ
いている女性の70%以上がパートタイムベ
ースで働いており、特に就学前の子供がい
る場合がそうである。職業につく父親の
場合、この割合はわずか5%である。2014
年、ドイツにおける女性の就業率は73.1%
で、E Uの 中 では 2 番 目に高く、E U 平均
(62.3%)を大きく上回っている。