Suwachelin #3 | Page 7

つ神秘的なお宮ですが、なんといってもそていはこのパターンの立地です。諏訪でもまた、最初の扇状地パターンとの組み合わの最大の特徴は、本数多くの例が挙げられますが、石段が印象せで、扇の要の脇の高台という形式もあり殿の背後にある深い的なものを選んでいくつか例を挙げておきます。伊那谷で多く見られますが、諏訪で緑色の水を湛えた湧ましょう。も、岡谷市小坂の小坂鎮守社、茅野市四賀水池です ※3 3 。湧水・諏訪市諏訪の手長神社 ※5 、の足長神社などがあり、春宮の西脇の高台 5 泉は生活する上でも大切だったことはいう下諏訪町富部の若宮神社、の縁に建つ下諏訪町までもありませんが、大地の構造を科学的同じく東山田の熊野神社、東山田の駒形神社に知る術のなかった昔の人にとって、それ岡谷市間下の十五社神社なが典型的です。は神秘でもありました。地面の下は古事記どなど。石段が印象的とい。水はそこから湧いて出てにいう「根の国」えば諏訪市神宮寺の北斗神きますし、春になると蛇や蛙が出てきま社も外せませんが、背後に中世まで何者か ●環境を見てこその神社す。地下にはさまざまなものが通う別世界がいた不思議な台地があるので、ちょっと # があったのです。そこで、湧水を別世界と違った意味があるのかもしれません。まこの世を繋ぐ場所とみるならば、これもまた、茅野市塩沢の瀬神社※ 6 もこのパターンねた「境」を意味することになるわけです。 6 に入りますが、同時さて、この神社はちょっとした崖の下にあに豊かな湧水も抱えります。この崖はずうっと続いていて、南ています。立派な下していくと茅野駅のすぐ西側の崖へと繋舞屋もあってあらゆがります。茅野駅裏の崖の下は横内地区。る面でとても素敵な神社なので、ここはぜその鎮守社は達屋酢蔵神社といって、これひ参拝をおすすめしたいと思います。まいやたつやすくらく澄み切った水が滔々と流れています。横内は豊かな湧水で知られる地区なのです。 # 地下水脈が分断され、湧水が出るのです。他に同様のパターンの印象的な神社としていけのふくろいけのうは、富士見町境、池袋地区の池生神社※ 4 があります。背後山に 4 国鉄のトンネルが通った際に枯れてしまったとのことですに出ればもっと別のさまざまなパターンを見ることができます。たとえばの話、海に接した地域に違ったパターンが見られるのは当然ですし、平野部では水害鎮めの神社もよく見られます。普通、古い神社ほど堅固で安全な場所に祀られているものですていて、文献に当たってみれば流されては ●見晴らしのいい高台にいえば大地がズレているわけですから、と追ってきましたが、もちろん、諏訪の外が大きく湾曲した外縁の位置などに祀られに池はありませんが、やはり境内には美し断層崖なのですね。断層とは、おおざっぱ諏訪で見られる神社の立地パターンをざっが、水害鎮めの場合だけは真逆です。大河も上社に属する重要な古社です。このお宮どういうことなのかというと…この崖は、 9 ※9 再建を何度も繰り返していることが確認で前項の立地、山のきわと被るようですが、きたりもします。ちょっと違います。独立丘の上とか、張りいずれにしても、こうした環境面、地勢を出した尾根の突端などに建つパターンでみてこその神社だということがおわかりいす。台地のきわという場合もありますね。ただけたでしょうか。パワースポットっ全国的にはかなり多く見られるのです