Bamboo Salt 日本語 | Page 13
塩と竹塩の成分分析
成分分析の結果、 9回竹塩はカリウム、 リン、 鉄、 銅などのミネラ
ル含有量が天日塩より比較的高く、 マグネシウムは9回目の熔融処
理後、 急激に減少しました。
花火に使われる火薬にマグネシウムが含まれていますが、 マグネ
シウムは非常によく燃える金属ですので、 強い熱処理により大部分
が消えてなくなってしまいました。 従って、 マグネシウムはとても重
要なミネラルですが、 竹塩を通してマグネシウムを十分に摂取する
のは難しいと考えられます。
マグネシウムは植物の葉緑素分子の構成成分であり、 野菜はマグ
ネシウムの優れた供給源です。 食べ物をバランス良く食べると必要
なマグネシウムを十分摂取できますし、 マグネシウム不足は簡単に
は生じません。
9回竹塩のカリウム含有量は12,280ppm、 8,870ppmなどで、 天日塩
より倍以上量が増えましたが、 竹にもっともたくさん含まれている
カリウムの成分が塩の中に合成されたと推定されます。
カリウムは、 抗高血圧性に関してたくさんの研究が行われていま
す。 カリウムはナトリウムとは反対に、 ナトリウム‐カリウムポンプの
活性化を助けて血管拡張を誘導し血圧を下げ、 なおかつカリウムの
摂取が増えると腎臓の尿細管と集合管でナトリウムの再吸収を促進さ
せるアルドステロンの分泌を減少させながら、 腎臓を通じたナトリウ
ムの排泄が増加します。
竹塩でもっとも多く増加したリンは、 カルシウムの次に体内に多
く存在するミネラルです。 人体の骨と歯を生成する主要成分で、 カ
ルシウムとの相互作用で骨と歯を丈夫にします。
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