ドイツの実情 2015 | Page 135
信教の自由は基本法で保障されている。
ドイツには2,000を超えるモスクがある
ドイツに国教会はない。国家と宗教の関
係の基礎をなすのは、基 本法で保証され
た信教の自由、世界 観に関する国家の中
立という意 味での政教分離、そして宗 教
団体の自己決定権である。国家と宗教団
体はパートナーシップに基づいて互いに
協力し合っている。
国 家は 、宗 教 団 体 が 運 営する幼 稚 園 や
学 校の財政に関与し、 教会は、国家が
徴 収 する 教 会 税 を 受け 取り、社 会 活 動
の 財 源とする 。学 校 は 、宗 教 を 通 常 の
授 業科目として開講しなければならない
( ベ ルリン 州とブレ ーメン 州 で は 制 限
が ある)。イスラム教の宗 教の 授 業 も拡
大している。およそ700,000人のイスラ
ム 教 徒 の児 童・青 少 年 がドイツの 学 校
に通っている。彼らに宗教の授 業を行う
た め に 、追 加 の 教 員 が 養 成 さ れ て い
る。