Yoshimura 茶事記74号WEB用 - Page 5

クローズアップ・ピープル 経営者登場 氏 い会社」において、 「一八六八年 (明治 セ ラ ー「 日 本 で い ち ば ん 大 切 に し た おづつみ園は、坂本光司氏のベスト 言う。 ない」ための手段は常に変わるのだと ことを挙げた。しかし「なくてはなら な い、お づ つ み 園 の 大 切 に し て い る ながら、社長は前回の取材から変わら 元 年 )の 創 業 以 来、社 会 情 勢 の 変 化 に はおづつみ園が『なくてはならない』 「『お茶を売る』ことが過去において ための手段だったわけですが、現在は ●世代を商圏ととらえる。 と 紹 介 さ れ て い る。 地 域 密 着 で お 茶 対応しつつ緑茶の製造と販売を続け の楽しみ方を伝え、地域からの支持を テ ー マ で す。 現 在 の 顧 客 層、五 十 歳 表現するのか』というのが大きな 以上の人には『お茶っ葉』がお茶です 『モノではなくお茶の存在価値をどう いちばん大切にしたい会社大賞」に が、も っ と 若 い 世 代 に と っ て お 茶 は 受け、春日部市内の圧倒的なシェアで 「 『 あ い て て よ か っ た 』 で は な く て、 言葉が見つからないのですが、集える コ ミ ュ ニ テ ィ)だ っ た り す る。そ れ を 飲む仲間』=○○会や△△友 (小さな や す ま る 時 だ っ た り『 お 茶 を 一 緒 に ボトル茶だったり『お茶の時間』=心 場 所 と い う の か、心 の 拠 り ど こ ろ と 『 お 茶 の 文化』と定義すると堅苦しい 『 お 茶 を 飲む空間』=外で飲むペット いうか、精神性も含めての存在であり いえ、店?企業?場所?ぴったりする たいと思うのです」言葉を真摯に選び 『 な く な っ た ら 困 る 』 店 で あ り た い。 おいて審査委員会特別賞を受賞した。 あることも評価され、第一回「日本で ている独自固有の長所を持った企業」 ●おづつみ園がなくなったら困る。 積極的な経営で明日を拓く企業をご紹介するこのコーナー。 今 回 ご 紹 介 す る の は 春 日 部 の お づ つ み 園 様 。平 成 八 年 三 十 五 号 に 春 日 部 駅 西 口 に ふ じ 通 り 店 開 店 の 核 と な っ た 当 時 三十六歳の宏専務(現社長)にお話をお伺いしました。そこから二十年近い歳月の中で「地域になくてはならない店」と して確固たる地位を築かれ、 今また新しくカフェをオープンして次のステージを目指していらっしゃいます。 取材にお伺いしたのは、三十年継続されている春日部市内牧の自社茶園でのお茶摘み教室。お茶摘み体験、荒茶工場見学、 お茶を使った手作りランチ、お茶の淹れ方セミナーという一連の流れは、続けてきたからこそのノウハウに満ち、一人 一五〇〇円の参加費でおづつみ園のファンになる仕掛け。社内の役割分担も素晴らしく、茶摘み体験を引率する会長、 サクサクと手づくりランチを準備する専務とスタッフ、記念撮影と淹れ方セミナーとウィットに富んだナビゲーターを 担う社長。前回取材時には無料だった茶摘み体験が、ぐんぐん進化して有料でも参加したいイベントになり、いまだに キャンセル待ちが絶えないように、 成功事例に甘んじない経営姿勢が感動的でした。 尾堤 宏 日本茶を真ん中に、 まっとう な日本の食のあり方を 伝えたい。 有限会社おづつみ園 代表取締役社長 社長。 全体を俯瞰する鳥の目と、 現場オペレーションを知る虫の 目を併せ持つ。 3 カフェ入口。春夏秋冬から一文字ずつ とって「はなあゆ」と名づけた。 46