The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 | Page 60
#9 – 監視とロギング
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クラウドでの監視とロギングによって、環境の運用に対する可視性を大幅に向上できます。共
通 API によってすべてのインフラストラクチャサービスにアクセスできる場合、監視は全く新
しい意味を持ちます。監視は応答的なサービスから、積極的で予防的なサービスとなります。
これは、クラウドプログラムを開始しようとしている多くの人にとって新しい考え方です。
スピードのために重要な理由
監視とロギングのベストプラクティスは、俊敏性を達成するために、またクラウドの経済面お
よびセキュリティ面での利点を実現するために不可欠です。各クラウドプロバイダーが独自の
「クラウドウォッチ」サービスを提供していますが、これらのサービスや、管理のために使用さ
れるプロセスは同等ではありません。MVC の監視とロギングのベストプラクティスは、成功
を達成した顧客エンゲージメントの結果生まれたものです。ここでは、高度にアジャイルで自
己回復するシステムが標準とされます。システムのビヘイビアに対する明確な可視性がなく、
問題を修正するために ( コードで ) 何をすればよいかが分からなければ、クラウド導入による
俊敏性は限界を迎えてしまいます。
#10 – 継続的ガバナンスと継続的コスト管理
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実行する速度が速いほど、優れた制御システムが必要となります。ここ数年で、パブリックク
ラウドで 5,000、 10,000、時には 20,000 個を超える仮想マシンに移行した組織に起こった
ことを目撃してきました。標準のガバナンスフレームワークに従ってアセットを継続的に保護
しなければ、プラットフォームの健全性は低下し、コストの制御が効かなくなってしまいます。
58 | THE DOPPLER | 2017 年秋号