The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 | Page 50

しかし、オンプレミスであれクラウドであれ、本番環境でコンテナーを運用することと従来型 のアプリケーションワークロードを監視することには重大な違いがあります。たとえば、以下の ような違いです。 • 本番環境のコンテナーは複雑に分散された方法で相互通信します。コンテナーが複製さ れている場合もそうでない場合も、各コンテナーインスタンスとそれがアクセスするあらゆ る外部リソースを監視する機能が必要です。 • コンテナーイメージに基づいたコンテナーイメージを処理しているため、そのカップリング を把握する必要があります。 • セキュリティ監視は継続する必要があります。従来型のアプリケーションのようにスキャン して終わりではありません。 • マイクロサービスの監視方法も理解する必要があります。通常、これにはよりきめ細かい アプローチが要求されます。 ビジネス継続性やディザスタリカバリ作業を含めた柔軟性も考慮する必要があります。通常、 このためにはアクティブ/ アクティブのアプローチを取ります。本番環境のコンテナーベース システムのレプリカを待機させ、常に利用できるように準備します。コンテナーのポータブル 性の利点を考慮すると、異なるパブリッククラウドプロバイダーを利用することも選択肢の 1 つです。 DevOps に関するベストプラクティス、プロセス、ツールを活用する上で、開発者の手から運 用者の手に移った本番環境にパッチやアップグレードを適用することを考慮する必要があり ます。継続的な統合、継続的なテスト、継続的な開発を実現するためのツールが必要となりま す。コンテナーの特別なニーズに応えるツールは今後も登場することも忘れないでください。 48 | THE DOPPLER | 2017 年秋号