The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 | Page 25
主要クラウドベンダー (Google、 AWS、 Azure を含む ) はそれぞれに、 EDW プラットフォー
ムの展開および運用を実現する独自の一連の機能を提供しています。これらのプロバイダー
では、基盤となる技術的アーキテクチャーが異なる一方で、それらの機能およびサービスは
類似しています。図 3 の表は、それぞれのプラットフォーム上で EDW を展開するために使用
される、一般的なテクノロジーを示しています。これらは、 EDW を構築する際の重要な機能
的ニーズのカテゴリ別に分類されています。
移行戦略と考慮事項
図 4 は、クラウドテクノロジーを導入するための CTP のアプローチを示しています。クラウド
における EDW の導入は、新しい展開と既存のワークロードの移行の組み合わせです。この
組み合わせには、ビジネスニーズ、依存関係、データ要素、および組織の対応状況を完全に
理解するための系統的アプローチが最も役立ちます。
フェーズ1:
フェーズ2:
ワークショップ アセスメントと計画の策定
フェーズ3:
構築
フェーズ4:
移行
フェーズ5:
運用
図 4: CTP のクラウド導入プログラム
EDW はビジネス機能を提供する固有の技術ソリューションであり、ビジネス運営にとって極
めて重要な存在であることが多々あります。クラウド導入プログラム (CAP) のアプローチで
は、クラウドにおける EDW 導入のための一連の大まかなフェーズが規定されており、以下に
記載した、各フェーズに関する特定の考慮事項があります。
CAP フェーズ 1: ワークショップ
• すべてのサポートチームメンバー ( ビジネスアナリスト、 BI 開発者、 DBA、運用、セキュリ
ティ、ガバナンス ) と連携する。
• プロジェクト成果物の評価を行うための、ビジネスの評価基準および推進要因を定義す
る。
• 潜在的なワークロードおよびクラウド EDW への移行のためのユースケースのブレインス
トーミングを行う。
• アウトプット : ターゲットワークロードおよび移行のためのユースケースを定義する。
CAP フェーズ 2: アセスメントと計画の策定
• 潜在的なワークロードを特定のデータセット、テーブル、および構造に割り当てる。
• すべての範囲内データセットの権限のソースを割り当てる。
• ガバナンスおよびコンプライアンスポリシーを実装するためのセキュリティ制御を定義す
る。
2016 年秋号 | THE DOPPLER | 23