The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 | Page 23

開発者の経験 – クラウドベースの EDW は、独自の柔軟性およびオンプレミスソリューショ ンでは使用できない機能を提供します。これは、定期的にリリースされる新機能に対応し、 サービス利用のための新しい手法について学習する必要がある管理者にとって、困難な点と なり得ます。開発者がクラウド EDW を導入する際に、事例、カリキュラム、およびリソースを 利用できることを確保するため、クラウド EDW プロジェクトには、トレーニングやイネーブル メントの取り組みが含まれている必要があります。 エンタープライズ アプリケーション インタラクティブBI ダッシュボード アドホック分析 クラウド EDW アーカイブ分析 エンタープライズ アプリケーション 図 2: クラウド EDW の統合 どのような IT サービスの移行にもリスクが伴います。そして、 EDW の場合は、企業の基幹ビ ジネス機能を管理するうえでのシステムの重要な性質により、さらにリスクが高くなります。ク ラウド EDW に移行する際には、移行前に算定、評価、および計画するべき重要な点がいく つかあります。 オンプレミス EDW の実装における独自仕様の機能の使用 – 独自仕様の機能のすべての使 用については、移行前に評価し、同様の機能をクラウドで提供するための最適な方法を判断 する必要があります。 開発者の経験 / データアクセス – 開発者はデータセンターに慣れているため、クラウド ベースの EDW を使用した同様の経験を提供する必要があります。これにより、クラウドで新 しいワークロードを展開する際や、プラットフォーム間でのアクティビティの統合に取り組む 際に、開発者の生産性に影響が生じることがなくなります。 照会コスト – 一部のクラウドサービスでは、照会されたデータ量に基づいて請求が発生し ます。このモデルではワークロードが多い場合にメリットを得ることができますが、開発者が すべての作業を効率的に行い、新しいレポート機能の追加のコストについて理解しているこ とを確保するため、すべての開発者に連絡する必要があります。 2016 年秋号 | THE DOPPLER | 21