The Doppler Quarterly (日本語) 春 2018 | Page 17
ます。フィードバックは
( 適 切に行 われた場 合
は ) 批判ではなく、チー
ムをサポートし、
「各メン
バーが強みを最大限に
発揮して弱みを最小限に
抑えられる」
ようにしたい
という意識の表れです。
ロックスターは、自身の
成 功と失 敗についてす
べての責任を負います。
誰にも欠点はあり、失敗
を 避けることはできま
せん。問題は、失敗する
かどうかではなく、どれ
だけ迅速に、そしてどの
ようにしてそれを取り戻
生まれながらのロック
スターなど存在しませんが、
決意、忍耐力、情熱、そして
常に学びたいという意志を
持ち、自分自身が選択した
フィールドで粘り強く頂点
を目指せば、ロックスターに
なることは可能です。
すのかということです。
ロックスターは、常に最
大限の力を発揮できるよう、絶えず新しいテクノロジーの知識を習得してイノベーションを推
進し、早い段階で失敗を経験しています。そしてこうした失敗を教訓にして状況を好転させ、
最終的に自社と顧客に真のメリットをもたらす製品 / サービス / 成果を生み出します。
ここで特に重要となるのは、プロアクティブかつ公正なフィードバックループと状況から学ん
で迅速に適応する能力です。
「従来のワークスタイル」
を維持している企業でこのような体制
を築くのは容易ではありませんが、
「新しいワークスタイル」
を取り入れている企業では、確実
にこうした体制が求められます。
結論
生まれながらのロックスターなど存在しませんが、決意、忍耐力、情熱、そして常に学びたい
という意志を持ち、自分自身が選択したフィールドで粘り強く頂点を目指せば、ロックスター
になることは可能です。また、そのような個人のロックスターを採用するのであれば、ビジョン
を示して意欲を引き出すとともに、そうした人材が創造力を発揮してイノベーションを実現で
きるようにし、個人およびチームとしての明確な目標と目的を定めたうえで、自由にその達成
を目指せるようにすることが重要です。これこそが、優秀なロックスターチームを作る秘訣な
のです。
2018 年春号 | THE DOPPLER | 15