The Doppler Quarterly (日本語) 夏 2018 | Page 44
AWS の選択
パブリッククラウドプロバイダーとして AWS を選択すること
は、現在では難しい選択となるでしょう。Microsoft Azure と
した。大規模なデータ処理や分析を必要とする企業向けに、
Google はデータを保存、移動し、分析のために切り分ける包
括的なフレームワークを提供します。
Google Cloud は、 AWS の有力な代替候補として登場しまし とは言え、 AWS でもエンタープライズと連携する、サービスカ
た。クラウドプロバイダーとしての Microsoft の進歩をベース タログを構築しており、そのサービス提供は十分魅力的なもの
にすると、 AWS と Azure の混合マルチクラウドは長期計画向 であると判断しました。セキュリティモデルは期待に沿ってお
けの実行可能なアプローチになります。 り、ツールはインベントリで必要とされていたもので、よく適合
Microsoft Azure には、説得力あるコアアプリケーションサー
ビスとともに、 AWS と同様のサービスが用意されています。こ
れらの処理を「クラウド化」することで、 Microsoft は大きな
機会を得る可能性があります。その一方で Google は、データ
サイエンス、分析とプラットフォームコンピューティングのコン
セプトを採用し、その上に動的インフラストラクチャを実装しま
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していました。
クラウドへの適合
組織内でクラウドの使用がもっともふさわしい場所を調べてい
く過程で、提供価値を最大にする 2 つの領域に注目しました。
1 つは、オーバーレイ管理に重点を置く Natixis 事業部門のプ
ロセス自動化生成です。クラウドを使用することで、スケーラビ