The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2016 | Page 9

マサチューセッツ州バーリントンにある Avid 本社の二重扉 を通り、足を踏み入れたとたんに目にするのは、それぞれ が金色の柔らかな光を放ちながら並ぶガラスの像です。全 部でアカデミー賞が 2 回、グラミー賞が 1 回、エミー賞が 14 回と、一つ一つの像が受賞を象徴しています。 Avid は、プロフェッショナル向けオーディオおよびビデオ 制作技術の世界的な大手プロバイダーです。 『オデッセイ』 、 『007 スペクター』 、 『ミッション : インポッシブル』など、受 賞歴のある映画で使用される製品を手がけ、複数年にわ たる野心的な IT モダナイゼーションイニシアチブの真った だ中にあります。 私 たち は、 ラスベ ガ ス で 開 催 さ れ た 今 年 の「AWS re:invent」 カン ファレンス で Avid の CIO、Jonathan Thomas ( 以下 JT) にインタビューを行い、同社のクラウド 移行プロジェクトについて意見を交わしました。 「アジリティの強化、ビジネス価値創出 の促進、より迅速な対応を必要として いましたが、それまで採用していたモデ ルやベンダーではそうしたことを実現で きませんでした」 Jonathan Thomas Avid、 CIO ほぼすべてのエンタープライズクラウドクラウドイニシアチブ と同様に、Avid の主な目標はイノベーションとアジリティで した。AWS により、JT の開発者は Avid ソフトウェアの次 世代版を迅速に開発できるようになりました。さらに、競 争が激しく急速に変化するメディア業界では、スピードが すべてです。 JT は、Premier AWS Consulting Partner である Cloud Technology Partners に、Avid のクラウド採用の効率化 に必要な専門技術とリソースの提供を依頼しました。 クラウドへの効果的なアプローチ 「クラウドの機能を強化するために AWS を利用する企業 が増加するにつれ、エンタープライズクラウドイニシアチブ を安全に促進する構造的プログラムが必要なことが明確 になりました」と、Cloud Technology Partners の SVP、 Bruce Coughlin は語ります。 2016年冬号 | THE DOPPLER | 7