The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2016 | Page 15
ステップ9: 監視とメトリックの定義 ステップ10: 継続的な改善
生産性のメトリックを確認し、事業に提供されている価値
に注目しながらパフォーマンス全体を追跡します。必ず、実
現できる価値の観点からビジネス・アジリティと製品化ま
での時間を追跡するようにします。DevOps プロセスによ
り、クリティカルアプリケーションへのリリース変更にかか
る時間を 1 か月から 1 週間に短縮できれば、多くの場合
DevOps に投資した価値の 30 倍の価値を得られることが
分かります。 最後に、必ず継続的に DevOps プロセスと自動化ツール
を改善するようにします。改善可能な領域に絶えず注意を
払い、DevOps リーダーやプロセス実践者のチームと連携
して DevOps の結果を常に議論します。
「DevOps関連の再組織化の一環として
一時解雇を想像する人が少なくありませ
んが、基本的には再教育の問題です」
クラウド環境の DevOps は、改良を切望し迅速な製品化
と高品質なアプリケーションの提供方法に常に目を向ける
オープンで率直な文化による運用改善をもたらします。こ
の対話型による改善へのアプローチは、従来の IT ではま
だ実践されていない手法ですが、DevOps の効果を高め
るには必須です。今日、それを避けることはできません。
これを実施することは、DevOps の存在を正当化すること
の一部ではあっても、正当化することそのものではありま
せん。高いパフォーマンスを得られる状況、または得られ
ない状況の把握に注意を向けようというものです。メトリッ
クと分析により、コードの品質、統合の問題、テストで発
生中のエラー数、およびシステムがいかに運用上の期待
に適合しているかを判定できます。このデータを使用して、
DevOps で可能になることのリストを継続的に充実させるこ
とができます。
2016年冬号 | THE DOPPLER | 13