JAPAN and the WORLD Magazine JANUARY ISSUE 2016 #Issue 14 | Page 55
NEWS
DJIBOUTI SEMINAR
opportunities with government officials and
business leaders to better understand the needs
in the region. He sees advantages of being a local
company involved international trading activities.
同
長官率いるチームは極めて素晴らし
いプレゼンを行うとともに、
イスマイ
ル・オマール・ゲレ大統領の経済ビジ
ョンについて詳細な情報を日本語で
提供した。
ジブチは人口100万人の
小国。位置するのが戦略地政学上の要衝となる
「ア
フリカの角」
で、
その周辺水域を世界の商業船舶の
65%以上が航行している。
パネルディスカッションに続き、
日本の経済界の幹
部がジブチについての意見交換を行った。幹部全員
が様々なセクターで活躍しており、
西アフリカ地域で
の活動の拡大や新たな市場へのアクセス拡充のポ
テンシャルを認識している。実際、
ジブチは東南部ア
フリカ市場共同体(COMESA)
のフリートレード地
域を共有する20カ国の中で地理的に恵まれた場所
に位置している。域内諸国は成長率が高く、最新技
術と製品製造の需要が増大している。
ジブチ当局者
は自国の地理的な位置の重要性を指摘し、
フリート
レードゾーンでの日本企業のプレゼンスは戦略的な
意義があると示唆する。
ジブチのイノベーティブなビジネス手法
ジブチのフリートレードゾーンの急速な開発を支援
するため、政府は投資家向けに極めて魅力のある包
括的な提案を行っている。例えば、
ゾーン内は関税
ゼロで、
また、法人税も免除される。資本・利益の本
国送金も100%認められ、為替規制もない。企業の
100%出資も可能で、外国人雇用の制限もない。
ジブチは今、急速な改革に取り組んでおり、120億
米ドル超に上る大規模なインフラ開発プロジェクト
が進行中だ。ジブチ港と内陸国家のエチオピアの
首都アディスアベバを結ぶ全長752キロの鉄道路
線が最近、竣工した。両国とも経済統合の追い風に
支えられており、
エチオピアは外洋へのアクセス、一
方、
ジブチは人口9500万人を抱える新興市場のエ
チオピアへのアクセスをそれぞれ確保できる。
More than 170 Japanese businessmen attended the seminar held at JETRO on December 4, 2015.
ジブチにおける日本企業のプレゼンス
ジブチは日本の経済界の首脳らの関心を集めつつ
ある。
アフリカでのビジネス活動の経験があるGJK
インターナショナルの山口幸二代表取締役によれ
ば、
「アフリカで業務展開の適切な場所を見つける
ことは、非常に重要な決定である」
という。
山口代表は昨年12月、
「ジャパン・ニュー・ワールド・コ
ーポレーション」
と呼ばれる企業を新たに設立するた
め、
自分のビジネスパートナーと一緒にジブチに飛ん
だ。
同代表はこの経験を踏まえ、
「ジブチのフリートレ
ードゾーンでの会社登記の事務作業が効率的で、
非常
に容易だったことに感激した」
と語る。
同代表は
「ワン・
ストップ・サービス」
と呼ばれる手続きを利用したが、
これだと、
ビザ、
労働許可、
居住許可、
外国運転免許証
の切り換えなど企業の管理部門のすべての問題に関
する必要な全情報
(手続きと手数料)
が手に入る。
すべ
てのプロセスは48時間から72時間以内に終了する。
山口代表は
「わずか48時間以内で、
フリートレード
ゾーンでの事業の法人化、銀行口