Garuda Indonesia Colours Magazine March 2014 | Page 224

222 Solo | ソロ 夜になってスリウェダリ劇団のパフォーマンス を観たとき、私達はこの 「文化のるつぼ」 の実 情を目の当たりにした。大部分がイスラム教徒 味覚―郷土料理 触覚―バティック である観客が観に来ていたのは、 ヒンドゥー教 の叙事詩『ラーマーヤナ』 からとられた話の劇 だった。 目も眩むほど色鮮やかな善と悪の叙 事詩で、翼の生えた黄金の神々やアクロバテ ィックな悪魔が大勢出てくる。 ステージの背後 ではオーケストラがこの世のものとは思えな い素晴らしい楽器を使って、地元のガムラン音 楽を演奏していた。 伝統が深く刻み込まれているにもかかわら ず、 ソロは完全に近代化された街だ。 インドネ シアでも、最も設備の整えられた街の一つだ と言えよう。新しい現代的なホテルがいくつも あり、私達は幸運にも街の中心部にあるソロ・ パラゴンに宿泊することができた。 このホテル ソロの優秀な職人が作った、豪華なバティック には豪華な寝室やおしゃれなプールがある上 ソロのレストランで私達が特に気に入った くれるマッサージのメニューも充実している。 に飾られた、 気取らない雰囲気が親しみや 文化に関心があり、 買い物が大好きな人にと があるのには理由がある―ナシゴレンや空 ばにパサール・トリウィンドゥという骨董市が 理が絶品なのだ。 街の反対側にあるオマ・サ の市も珍しいくらいだ。美しく作られた伝統的 国王の肖像が並ぶ素晴らしいセッティング に、観光やショッピングで疲れた身体を癒して のは、 アデム・アヤムだ。 昔のソロの写真が壁 すい食堂である。 ここが地元の人々に人気 って、 ソロは間違いなく楽しめる街だ。 すぐそ 芯菜のサテ・ソースといった、 地域の定番料 あったが、 これほど視覚的に興味をそそる蚤 ラトでは、 彫刻を施したオークや噴水、 歴代 な仮面や人形、植民地時代のキッチュな装飾 の中で、 シンプルな料理を味わえる。 品や繊細な陶器などが所狭しと並んでいた。 を試着できる場所は街の至る所にある。西洋 風のシャツでも、伝統的なインドネシアのジャ リック (スカート) やセレンダン (ショール) で も、無数のスタイルや模様の中から好みのもの がきっと見つかるはずだ。街の中心地にあるダ ナル・ハディは店舗と博物館を兼ねており、 ここ から始めるのが良いだろう。 また同じく人気の 店であり、美しく素朴な工房もあるグナワン・セ ティアワンにて、 オリジナルのバティック模様の 作り方を学ぶのもおすすめだ。 danarhadibatik.com