Bamboo Salt 日本語 | Page 8

の教授、 デイビッド·マッカローン David McCarron 博士を中心とした研 究陣が、 アメリカ人1万372名の食生活と健康状態を研究した結果を 科学雑誌の 「サイエンス」 誌に発表しました。 それは、 血圧が高い人は血圧が正常な人に比べて19.6%もカルシ ウムの摂取量が足りないという内容でした。 高血圧は食品の中に含まれている塩分を過剰に摂取したために起 こるのではなく、 カルシウムの摂取量が足りないために起こるという ものでした。 高血圧の専門医である柴田二郎氏は、 著書で塩と高血圧はまった く関係がないと主張しました。 「塩が高血圧を作ると主張する医者たちに聞いてみたいことがある。 どのような医学書を読んでみても、 低血圧の治療に塩を大量に長期投 与すれば低血圧が治る、 という内容を見たことがない。 血圧が正常な人が塩の大量摂取により高血圧になるのであれば、 当然 低血圧の患者が塩をたくさん食べれば、 正常な数値にまで血圧を上げる ことができるのではないだろうか。 それなのにただの一人もこのようなこ とを言ったり、 書いたこともない。 塩と血圧が無関係だということは、 この事 実一つで明らかではないだろうか。 塩が血圧を上げる食品ではなということは明らかだ。 しかし医学知識がない人はもちろん、 医師や医学者と呼ばれる者の中 でも、 塩を大量に長期摂取すると高血圧を作る、 と信じている人が少なく ない。 いわゆる “塩が高血圧の犯人” だという公式が迷信のように信じら れているのが現状である。 高血圧の80%は、 本態勢高血圧である。 本態勢とは、 元々遺伝的な要 因であったり原因不明の病気ということである。 残りの20%の高血圧の患 者は腎臓炎やその他の腎臓疾患により発症したり、 ホルモン異常により発 症する。 」 8 8