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塩が高血圧の原因?
“塩は高血圧の原因だ”と“塩有害論”を最初に提起したのは、
1904年、 アムバート Ambard とブジャー Beaujard という学者だと言われて
います。
二人は患者らに塩を摂取させたあと血圧を測定し、 その結果高血
圧患者の場合では、 塩分がほとんどない果物による食事で血圧が下
がったという臨床結果を得ました。 それにより塩が血圧上昇を誘発
すると発表したのです。
しかしこの実験は、 塩の種類によって人体に及ぼす影響が異なる
という事実を把握していなかったので、 根本的に誤った結果しか得
ることができませんでした。
純粋な塩化ナトリウムは、 血圧を上げる作用をもつアンジオテン
シン変換酵素 Angiotensin Converting Enzyme, ACE を活性化することで知られ
ていますが、 ミネラルが豊富に含まれた塩は血圧に及ぼす影響が異
なります。
韓国の木浦(モクポ)
大学 ·天日塩生命科学研究所では、 塩に敏感
なマウスを使用し、 国産天日塩と精製塩を与えながら収縮期と拡張
期の血圧を観察する実験を行ったことがあります。
その結果、 収縮期と拡張期の血圧すべてにおいて、 天日塩を与えた
マウスが精製塩を与えたマウスよりも血圧を低く維持していることが
わかりました。
それは、 天日塩に含まれるマグネシウム、 カルシウム、 カリウムな
どが、 血圧を上げる原因となる余分なナトリウムの排泄を促進して
いたからです。
アメリカのオレゴン州ポートランドにあるオレゴン健康科学大学
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